旭川神社の歴史と屯田兵の縁

旭川神社 鳥居神社・パワースポット
旭川神社 鳥居
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旭川神社について

所在地とアクセス

旭川神社は、北海道旭川市東旭川南1条6丁目8番14号に位置しています。東旭川駅から徒歩で3分程度と交通の便は良いです。自動車での場合でも、駐車場があり、神社の向かいにある旭川兵村記念館と合わせると駐車場は万全です。
全国的に有名な旭山動物園に旭川市街から向かう場合には、必ず通る道です。

明治26年の鎮座

旭川神社は明治26年(1893年)に北海道旭川市に鎮座しました。この地に神社を建立することは、当時この地域に移り住んだ人々にとって精神的な支えとなりました。旭川神社の設立は、地域社会の形成にも大きく寄与しています。

祭神としての天照大神と木花開耶姫命

旭川神社の祭神には、日本の神話における重要な神々である天照大神と木花開耶姫命がお祀りされています。天照大神は太陽を司る神として知られ、国内外の様々な神社で崇敬されています。木花開耶姫命は、豊かな自然と生命の象徴とされ、これらの神々は地域の安寧と繁栄を願う旭川の人々にとって大変重要な存在です。

村名をとり旭川神社と称する

旭川神社は、その名が示す通り、旭川市に因んで名付けられました。しかし、現旭川市の中心部は、忠別と呼ばれていたのですが、忠別の方が旭川となり、旭川兵村は、永山村に編入されて、ウシシュベツとなってしまいました。これに強く抗議して、道庁が折れる形で「東旭川」の名称となり、小学校、神社は「旭川」を使ってよいことになったのでした。

北海道庁告示第一八三号

  ―中略― 旭川ノ名称ハ当兵村の固有ニ有リ之開村以来ノ公称ニシテ広ク世上ニ認識セラレ来歴明瞭ナル―中略― 旭川ノ上二東ノ一字ヲ加ヘテ東旭川ト公称スルコトトシ更二此ノ歴史的事実ヲ残ス当初カラノ公称デアッタ旭川小学校及ビ 旭川神社ノ名称ハ永久ニ東旭川ガ称ヘルベキコト。―中略―

この地を開拓し、新たな生活基盤を築いた開拓者たちによって、村の名前を冠した神社が建てられることは、コミュニティの結束を更に強化するものでした。

現在も旭川小、中学校(第〇も含むは)東旭川の地域です。※旭川第三小学校は、住所変更により「東光」になっています。
そして、「忠別」の住所は、現在の旭川市東旭川町忠別として、東旭川の地域内にしかないという、何とも言えない結末となるのでした。
ちなみに、旭山動物園も東旭川にあります。

顕勲神社

旭川神社は、顕勲神社としても知られています。この称号は、国や社会に貢献した人々を祀る神社に与えられるもので、旭川神社は地域の開拓者や功績者を顕彰しています。これにより、地域の歴史や文化の保存にも寄与しています。

八幡愛宕神社

旭川神社の境内には、八幡愛宕神社も合祀されています。八幡神は戦いの神として、また愛宕神は火の神として、それぞれ地域の人々の生活や安全を守る重要な役割を担います。これにより、旭川神社はさらに多くの信仰を集め、地域社会における信頼の象徴となっています。

愛宕神社は、旭川神社から少し旭川市街に向かった場所にありましたが、新しい道路を作るために移設されました。元の位置付近には、愛宕小学校があります。

旭川神社と屯田兵のつながり

旭川屯田兵ゆかりの神社として

旭川神社は、屯田兵と深いつながりを持つ神社として知られています。屯田兵は、国境の警備や開拓を目的として、明治時代に北海道へ派遣された元軍人たちでした。彼らが新たに開拓した地には、共同体を守るため、また彼らの守護と平和を祈るために多くの神社が建立されました。旭川神社もその一つであり、この地域に居住する屯田兵たちの精神的な支柱となりました。

永山・旭川・当麻への屯田兵入植

 北海道の開拓において重要な役割を果たした屯田兵は、旭川市を含む永山や当麻地区にも大規模な入植を行いました。これらの地域では、旭川神社をはじめとするいくつかの神社が建立され、屯田兵たちの日々の生活や農業の発展に貢献しました。これらの地域は現在でも、屯田兵による開村の歴史が色濃く残っています。

旭川屯田400戸の入植と村社建設の決議

明治時代には特に400戸の屯田兵が旭川地域に入植しました。この大規模な移住に伴い、地域共同体の結束を深め、文化や伝統を守るために神社の建設が計画されました。旭川神社もその一環として建立され、農業の成功と地域社会の繁栄、屯田兵とその家族たちの安全を祈願する場として重要な役割を担いました。東旭川を中心に展開する旭川神社は、地元住民はもちろん、広く北海道における開拓のシンボルとして現在も尊重されています。

旭川神社の現況

旭川神社の境内と行事案内

旭川神社の境内は、厳かな雰囲気に包まれた清潔な空間が広がっており、四季折々の自然を感じることができます。毎年8月15日には例祭が行われ、地域の人々によって大切にされている伝統行事です。また、前日の8月14日には宵宮祭が開催され、屯田みこしの行事も行われるため、多くの観光客や地元の人々で賑わいます。

旭川兵村記念館の存在

旭川兵村記念館は、旭川神社の向かいに位置しており、屯田兵とその家族の生活や歴史に関する展示が豊富に行われています。記念館では、当時の農機具や生活用品が展示されており、訪れる人々に屯田兵の厳しい生活と偉大な功績を伝えています。営業時間は9時から16時30分までで、冬期間を除くと毎週火曜日が休館日となっています。

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